簡単には変えられない部分もある
個人ではどうしようもないことも
介護は利用者さんベースで提供されるので、苦情や要望をまとめて利用者さんの要望に沿ったものを提供することが大切ですよね!そのために施設で出た苦情や要望をまとめて、スタッフで共有するというところも増えています。しかし共有したからといって必ずしも実現につながるかと言えば、そんな簡単なものでもありません。簡単なことならばすぐに対応することもできるかもしれませんが、施設全体を改善しなければならないような対応は時間も費用もかかります。このような大掛かりな改善はすぐにはできないので、改善がなかなか見られなければそれがクレームに繋がることもあります。
もちろん介護の現場では改善しようと努力しているかもしれませんが、その努力は利用者さんやご家族にすべて見てもらえるわけではありません。そのためスタッフは疲弊するほど努力をしていても、利用者さんやご家族からすると何もしていないと感じるなどのすれ違いが生じてしまいます。さらにそれがスタッフのストレスになって人間関係の溝を深めてしまい、コミュニケーションをさらに難しくしてしまうことも…。これは介護業界の構造的問題とも言えますので、簡単には変えられない部分です。
解決方法は?
この簡単には変えられないという部分は、管理職の能力に関係していることもいえます。利用者さん、そのご家族との人間関係を改善するためには、管理職がとても重要な役割を担っています。もし管理職が要望や要求の後回しを続けているなど、改善に対する動きがみられない場合には解決の見込みはだいぶ先のことになるでしょう。当然、管理職を変えてくれとスタッフ側からの要求は出しにくいですし、もしかすると今度はスタッフ間での人間関係に溝を作ることになるかもしれません…。
そうなると、利用者さんとそのご家族との人間関係の悩みからすぐに解放される方法は転職しかないかもしれません。転職をして管理職の能力が高い施設に移ると、人間関係で悩みにくい環境で働くことができるはずです。先述の通り、施設全体が変わらなければならないような大掛かりな改善は、時間も費用もかかります。もしかしたらそのままの体制が変わらず、クレームを受け続けてストレスを溜め込み続けてしまうかもしれません。改善を期待して何年も働いたけれど、結果として「変わりませんでした」では時間がもったいないですよね!もし簡単には変わらないような問題を抱えている施設であれば、利用者さんやそのご家族との人間関係を良好にしやすい施設へと転職することが最適な解決方法かもしれません。