個人の考え方や経験に敬意を
敬意を持って
利用者さんとの信頼関係を構築する際には、相手に対して敬意を払えなければ難しいでしょう。高齢者の方は今の日本を作ってきてくれた人たちですから、利用者さんも豊かに暮らせているこの現代を築いてくれた人のひとりです。このような考え方で敬意を持って介護をすることは態度に出ますので、いつのまにか信頼を勝ち取ることにもつながるでしょう!
自分が思っているよりも利用者さんは介護職の人たちをよく見ています。だからこそ、逆に敬意のない対応をしてしまっていると、知らず知らずのうちに利用者さんからの信頼を失っているということもあります。介護を作業のようにしてしまうことも、敬意を持って接しているとは言い難いですよね。こういった作業感というのも利用者さんは敏感に感じ取りますので、すべての利用者さんを同一に扱うことも敬意を持っているとは言えません。敬意を持って接するためには、利用者さんの自尊心をよく考慮することと、個人を尊重することが大切です!
自尊心を傷つけない
利用者さんは長年の経験からプライドを持って生きています。言葉の使い方に間違いがあっても、それを否定すると自尊心を傷つけることにつながるかもしれません。そのため、否定しないでありのままに聞いてあげることは、利用者さんの自尊心を傷つけないために大切なんです。
話しかけるときには正面から近づいて驚かせないように配慮する。視野に入ってこちらを認識してから話しかける。言葉を先取りしないで利用者さんの言葉を待つ。こういったこと細かな気遣いも自尊心を守るために大切です。
性格や考え方に合わせて
利用者さんとコミュニケーションを取る際には、相手の性格についても十分考慮しましょう。高齢者とのコミュニケーションの取り方のコツみたいなものもありますが、そのコツがすべての高齢者に当てはまるとは限りません。あくまでも全体的にこういった傾向があるので、こうした方が上手くコミュニケーションをとれることが多い、というものです。そのような知識を知っておくことも大切ですが、一番大切なことはその人に合ったコミュニケーションをとることです。
利用者さんそれぞれで性格が異なりますので、その人のことが好きなこと嫌いなことをきちんと理解するように日頃から努めることが重要です。例えば、親しみを持ってフランクに接してもらうことが好きな利用者さんもいるでしょうし、礼儀を重んじる接し方を好む利用者さんもいるはずです。個人を尊重するためにも、性格や考え方に合わせた接し方を理解してコミュニケーションをとるように心がけましょう!